- 2023/11/17 掲載
前場の日経平均はわずかに続落、材料乏しい週末で方向感欠く
前日の米国株がまちまちだった上、新規の材料に乏しく週末でもあり、方向感に乏しい値動きとなった。
日経平均は79円安で寄り付いた後、一時160円安に下げ幅を拡大する場面があった一方、プラスに転じて105円高まで上昇もしており、前日終値を挟んだ一進一退が続いた。
市場では「前日の値幅内の取引となり、方向感に乏しい。米国版SQ(特別清算指数)算出を控えて、手掛けにくさがある」(ピクテ・ジャパンの糸島孝俊ストラテジスト)との声が聞かれた。
好業績銘柄や内需株の物色がみられた一方、日経平均への寄与度の高い半導体関連は総じて弱い。米半導体製造装置最大手アプライド・マテリアルズが、規制をすり抜けて中国半導体最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC)に製品を輸出した疑いで刑事捜査を受けていると報じられ株安となり、嫌気する動きが波及した。
日経平均は引き続き高値圏にある中、「来週はイベントの真空地帯に入り、横ばいか、やや利益確定売りが優勢となる可能性がある。ただ、日本株はバリュエーションが安く、下がれば押し目買いでいいのではないか」とピクテ・ジャパンの糸島氏はみている。
TOPIXは0.24%高の2374.39ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆8032億2900万円だった。
東証33業種では、値上がりは空運や精密機器、陸運など22業種で、値下がりは石油・石炭製品やその他製品、ゴム製品など11業種だった。
金融機関保有株の売り出しが伝わったアサヒグループHLDGが安い。東京エレクトロンは小安かった。一方、日立製作所、信越化学工業は年初来高値を更新した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1069銘柄(64%)、値下がりは540銘柄(32%)、変わらずは49銘柄(2%)だった。
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