- 2023/11/17 掲載
日経平均は小反発、材料難と週末前で乏しい方向感
[東京 17日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比160円79銭高の3万3585円20銭と、小幅に反発した。ただ、新規材料が乏しい上に週末を控えていることから、手掛けにくさも意識され、上げ幅は限定的だった。日経平均はプラス圏とマイナス圏を行ったり来たりするなど、方向感に乏しい値動きとなった。
日経平均は前営業日比79円安と弱含みでスタートした。11月以降、株高基調が続いていることから利益確定売りが優勢となり、寄り付き後は一時160円安の3万3263円67銭まで下落する場面があった。ただ、売りが一服すると次第に下げ幅を縮小し、プラス圏に浮上。後場は小幅高の水準でもみ合う展開が続き、大引けにかけては小幅に上げ幅を広げた。
物色動向としては、株高をけん引してきた指数寄与度の大きい銘柄群が小幅安で推移した一方、空運、陸運などインバウンド(訪日客)関連がしっかりだった。
市場では「日本株を取り巻く環境としては、国内企業の決算が良好なことや欧米と違い、日本は金融緩和が継続している点から、目先は年初来高値トライもありそうだ」(いちよし証券の投資情報部・銘柄情報課課長、及川敬司氏)との予想が示された。
一方、足元の株高については「海外勢を中心とした先物主導の買い」(国内運用会社・ポートフォリオマネージャー)との指摘もある。12月にかけては海外投資家がクリスマス休暇に入り、新たな資金流入は難しいとして「日本株は上値が重くなりやすいのではないか」(同)という。
TOPIXは0.95%高の2391.05ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は3兆7492億4700万円だった。東証33業種では、その他製品、不動産、ゴム製品以外の30業種が値上がり。空運、精密機器、建設などの値上がりが目立った。
個別では、前日に海外市場での株式売り出しを決めたと発表したアサヒグループホールディングスが4%安と軟調。一方、インバウンドが堅調なことから空運が買われ、ANAホールディングスが3.2%高、日本航空が2.3%高で推移した。
パナソニックホールディングスは後場急伸し、5.5%高で推移。完全子会社で車載部品を手掛けるオートモーティブシステムズ株式の一部を米投資ファンドのアポロ・グローバル・マネジメントのグループ会社に売却することに基本合意したと発表し、手掛かりになった。
プライム市場の騰落数は、値上がり1370銘柄(82%)に対し、値下がりが262銘柄(15%)、変わらずが26銘柄(1%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 33585.20 +160.79 33344.85 33,263.67─
33,599.63
TOPIX 2391.05 +22.43 2360.70 2,360.11─2
,391.05
プライム市場指数 1230.61 +11.54 1215.34 1,214.68─1
,230.61
スタンダード市場指数 1135.86 +10.16 1124.91 1,124.91─1
,135.86
グロース市場指数 883.44 +3.91 876.81 874.31─885
.77
グロース250指数 694.37 +3.23 688.93 686.70─696
.93
東証出来高(万株) 143026 東証売買代金(億円 37492.47
)
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