- 2023/11/22 掲載
「説明ない」「見直せていない」=株主ら、東芝に不満の声―臨時株主総会
東芝が22日開いた臨時株主総会では、上場廃止に向けた議案が可決された。「見直すべきものを見直していない」「今後どう利益を出すのか」。東京・新宿の会場に集まった株主からは、不満や先行きの不透明さを指摘する声が相次いだ。
「東芝は(不正会計問題が発覚した)2015年以降、見直すべきものを見直していない」。練馬区の自営業助川博さん(65)は語気を強めた。「議案を読んでも、従来の東芝と変わっていない」と社の姿勢を批判。埼玉県横瀬町の農業、小泉徹さん(64)は「成長した事業を売ってしまい、どう利益を出すかが見えない」と指摘し、今後再上場したとしても当面、株式を買い戻すつもりはないと説明した。
同県新座市のサービス業、中島裕さん(54)は総会について「淡々としていた。早く逃げたいのかな」と感想を述べた。その上で「技術は悪い会社ではない。経営陣がどう変わるかに期待したい」と強調した。
一方、期待の声もあった。元社員という男性(67)は「理系の人材を大切にして、ぜひ復活してほしい」とエールを送った。
【時事通信社】
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