- 2024/02/13 掲載
米地銀NYCB、幹部の自社株購入受けた買い続かず
予想外の赤字決算と減配を発表した1月末以降に株価は急落。投資家の信頼を回復し、株安を食い止めようと幹部が合わせて87万ドル以上の自社株を購入したことを受け、株価は9日に急騰していた。
投資家は、オフィス需要の低迷でCRE融資が不良債権化し、銀行のバランスシートを悪化させるのではないかと懸念している。
TDカウエンのアナリストは、NYCBの事例が特定業種への「大幅な融資偏重」の傾向にある銀行に対する監視強化の引き金になると予想。当局は融資の集中度合いが高い一部の銀行に分散化を促すだろうとした。
モルガン・スタンレーは、2025年末までに満期を迎えると予想される約2兆ドルのCRE債務を借り換える必要が生じると指摘。その半分は銀行のバランスシート上にあるという。
銀行の上位25行がこの債権の約30%を保有し、残る中小行・地銀が70%を抱えているとの分析結果を示した。
PR
PR
PR