• 2026/03/14 掲載

Sakana AI、防衛装備庁から指揮統制システムの高度化に向けたAI研究開発を受託

陸海空からのデータを統合、指揮統制システムの強化

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Sakana AIは2026年3月13日、防衛装備庁防衛イノベーション科学技術研究所と複数年にわたる大規模な委託研究契約を締結したと発表した。陸海空の全領域から得られるデータを統合分析し、情報分析や意思決定の高度化を目指すものであり、指揮統制(C2)システムの強化に向けた基盤技術の開発を行う。
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(画像:ビジネス+IT)
 Sakana AIが防衛装備庁防衛イノベーション科学技術研究所と締結した委託研究は、「複数AI技術の組み合わせによる観測・報告・情報統合・資源配分 高速化の研究」と題された複数年にわたる大規模な基盤技術開発プロジェクトである。本研究の主な目的は、自律的にタスクをこなす革新的なAIエージェント技術を活用し、陸・海・空の各部隊やセンサーから得られる画像や音声などの膨大なマルチモーダルデータを即座に統合することである。

 これにより、部隊の状況把握から情報統合に至るプロセスを高速化および自動化し、効果的な資源配分へとつなげる統合システムの構築を目指している。技術的な中核となるのは、ドローンや携帯端末といったエッジデバイス上で高速に動作する「小規模視覚言語モデル(SVLM)」の開発と実装である。このモデルを活用することで、デバイス単体での迅速な状況認識や情報整理が可能となる。安全保障の議論において情報力が重要な柱と位置付けられる中、溢れるデータを分析して迅速かつ正確な指揮命令を下すことは重要課題となっている。
 
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【図版入り記事はこちら】SakanaAIが防衛装備庁から防衛戦略へのAI活用の研究委託(図版:ビジネス+IT)

 エッジデバイスによる自律的な情報処理能力の獲得は、指揮官の迅速な状況把握と意思決定の基盤となる指揮統制システム(C2システム)の能力向上に直結する取り組みとして位置付けられている。また、本事業は防衛装備庁が将来の戦い方を変える革新的な技術の創出を目指して推進する「実証型ブレークスルー研究」に指定されている。Sakana AIは、同社独自のAI技術を既存のハードウェアに搭載するなど、アジャイルな開発手法を用いて実用性の高い技術開発と効果検証を推進する。

 さらに、その他の事業者や有力なパートナー企業との連携を含むオープンイノベーションを通じて、研究を進める方針を示している。Sakana AIは、金融分野と並んで防衛・インテリジェンス分野を自社の注力領域と定めており、この事業推進のために国内専門チームを新たに編成した。現在、同社は日本独自のAI技術で国の安全保障基盤を強靭化するため、応用研究エンジニアやソフトウェアエンジニア、プロジェクトマネージャーの採用活動も積極的に展開しており、日本発のAI開発企業として安全保障領域におけるAI技術の社会実装を本格化させていく構えである。

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