- 2024/03/05 掲載
デジタル円導入「国民的議論が必要」=植田日銀総裁
植田和男日銀総裁は5日、東京都内で講演し、中央銀行が発行するデジタル通貨(CBDC)の導入について「国民的な議論を経て決まるべきものだ」との考えを示した。「デジタル円」について、日銀は「現時点で発行する計画はない」との立場だが、社会的なニーズが高まった場合に迅速に導入できるよう、技術的な課題などを洗い出す実証実験を続けている。
植田氏はCBDC普及によって、データの利活用による消費者の利便性向上や、新たな価値創出による成長につながる可能性があると期待を示した。一方で、制度設計に当たっては「プライバシーを重んじ、(CBDCを)用いる人々やその生活に敬意を持つものとなることは必要不可欠だ」と強調した。
【時事通信社】
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