• 2024/09/05 掲載

米貿易赤字、7月は788億ドルに拡大 2年以上ぶりの高水準

ロイター

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Lucia Mutikani

[ワシントン 4日 ロイター] - 米商務省が4日発表した7月の貿易収支の赤字額は前月比7.9%増の788億ドルと、2022年5月以来2年以上ぶりの高水準となった。前月は731億ドルだった。企業が財(モノ)に対する関税引き上げを見越して輸入を前倒ししたことが背景にあり、第3・四半期も貿易が経済成長の足かせとなる可能性が示唆された。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は790億ドルの赤字だった。

輸入は2.1%増の3454億ドル。財の輸入は2.3%増の2782億ドルと、22年6月以来の高水準となった。資本財が33億ドル増と、過去最高を記録したことが輸入を押し上げた。

原油を含む工業用品や材料の輸入は28億ドル増。非貨幣用金の輸入も増加した。

財の対中貿易赤字は49億ドル増加し、272億ドルとなった。対中輸出は10億ドル減少する一方、対中輸入は39億ドル増加した。

輸出は0.5%増の2666億ドル。財の輸出は0.4%増の1751億ドル。自動車・部品・エンジンの輸出は17億ドル減少し、22年6月以来の低水準となった。消費財の輸出も8億ドル減少した。

資本財の輸出は半導体が寄与し18億ドル増加し、過去最高の561億ドルを記録した。

インフレ調整後の財の貿易赤字は6.9%増加し、976億ドルとなった。

サービス輸入は知的財産権使用料と輸送の増加により、8億ドル増加し、過去最高の672億ドルを記録。一方、旅行サービスは減少した。

サービス輸出は金融サービスの増加により、6億ドル増の915億ドルとなり、これも過去最高となった。

第3・四半期の成長率予想は、年率換算で2.7%と高い水準で推移している。4─6月期の経済成長率は3.0%だった。

キャピタル・エコノミクスの北米エコノミスト、トーマス・ライアン氏は、7月の貿易統計は純貿易が第3・四半期の国内総生産(GDP)成長率の重しとなることを示唆しているものの、輸入の堅調さが継続していることを反映していると指摘。「新たな景気後退(リセッション)懸念はあるものの国内需要の状況は良好であり、懸念する必要はほとんどない」と述べた。

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