- 2024/09/21 掲載
米国株式市場=ダウ最高値、ナイキが高い フェデックスは急落
主要株価3指数は一時、1日としては8月中旬以来の大幅な伸びを記録したものの、その後は取引時間の大半を低調に推移した。週間では少なくとも1%上昇した。
TDウェルスのチーフストラテジスト、シド・バイディア氏はFRBが今週の会合で大幅利下げを実施したことについて、「50ベーシスポイント(bp)の利下げ幅を予想していた市場参加者も確かにいたかもしれないが、そうではない見方が大勢だったため、市場は依然として再調整の動きとなっている」と述べた。
FRBのウォラー理事はこの日、次回1、2回の会合で0.25%ポイントの利下げが想定できるという認識を示した上で、インフレ指標が軟化すれば0.50%ポイント利下げもあり得ると語った。
これを受け、相場は下げ幅を縮小する場面もあった。
週足では、ダウが1.62%高、S&P総合500種が1.36%高、ナスダック総合が1.49%高。
S&Pの主要11セクター中、公益事業が2.69%高。マイクロソフトのデータセンターに電力を供給する契約を締結したことを発表したコンステレーション・エナジーが22.29%上昇し、上げをけん引した。
半導体大手クアルコムから買収を打診されたことが報じされたインテルは3.31%上昇し、ダウを支えた。
この日は、株式先物取引、株価指数オプション取引、個別株オプシ
ョン取引の3つの取引期限満了日が重なる「トリプルウィッチング」に
当たり、出来高とボラティリティーが高まった。
フェデックスは15.23%急落し、昨年4月下旬以来の大幅な下げとなった。2025年度通期の売上高伸び率見通しを引き下げたことが売り材料となった。
フェデックスの下げを背景にダウ運輸株指数も3.53%下落した。
ナイキは6.84%高。ジョン・ドナホー最高経営責任者(CEO)兼社長の後任に元幹部のエリオット・ヒル氏を充てる人事を発表したことが好感された。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.66対1の比率で上回った。ナスダックでも1.87対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は199億7000万株。直近20営業日の平均は114億8000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 42063.36 +38.17 +0.09 41959.43 42138.4 41865.9
1 5
前営業日終値 42025.19
ナスダック総合 17948.32 -65.66 -0.36 17999.35 18024.3 17835.6
4 4
前営業日終値 18013.98
S&P総合500種 5702.55 -11.09 -0.19 5709.64 5715.14 5674.49
前営業日終値 5713.64
ダウ輸送株20種 15755.00 -576.72 -3.53
ダウ公共株15種 1050.86 +8.47 +0.81
フィラデルフィア半導体 5000.07 -66.58 -1.31
VIX指数 16.15 -0.18 -1.10
S&P一般消費財 1582.22 -0.23 -0.01
S&P素材 591.37 -3.80 -0.64
S&P工業 1124.10 -7.81 -0.69
S&P主要消費財 886.21 +3.70 +0.42
S&P金融 755.81 -2.22 -0.29
S&P不動産 278.92 -0.45 -0.16
S&Pエネルギー 676.50 -2.24 -0.33
S&Pヘルスケア 1805.90 -6.16 -0.34
S&P通信サービス 308.98 +1.39 +0.45
S&P情報技術 4329.40 -21.90 -0.50
S&P公益事業 404.37 +10.58 +2.69
NYSE出来高 40.82億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 38125 + 595 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 37975 + 445 大阪比
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