- 2025/05/28 掲載
米加州最大の電力会社、データセンターの電力供給依頼が40%急増
[27日 ロイター] - 米カリフォルニア州最大の電力会社PG&Eは27日、同州北部地域でデータセンター開発企業からの電力供給依頼が今年に入り40%以上急増していることを明らかにした。
同社の幹部がロイターに述べた。
カリフォルニア州のシリコンバレーは、世界最大のデータセンター市場の1つだが、アナリストは同州が人工知能(AI)需要を取り込む上で地価や電気料金の高さがネックになるとの見方を示している。
ただ、PG&Eは同州にはまだ成長の余地があるとの認識を示した。
PG&Eは先月、同社の電力系統への接続に関心のあるデータセンター開発企業を対象とした調査を開始。調査では4.1ギガワットの電力需要が示された。これは先月下旬の決算説明会で発表した8.7ギガワットの需要に上乗せされるものという。
建設計画中のデータセンターの数が増えているほか、個々のデータセンターの規模も拡大。昨年、一般的なデータセンターの容量は50─100メガワットだったが、現在の案件では500─1000メガワットに達している。
同幹部によると、データセンター開発企業のニーズは変化しており、大規模化による効率性の追求と土地の確保が課題となっている。
初期のデータセンターとは異なり、AI用のデータセンターは主に「チャットGPT」のような大規模言語モデルのトレーニングに使用されるため、都市中心部から離れた場所に設置することが可能。
カリフォルニア州の既存のデータセンターは州西部のシリコンバレーにあるが、新たに計画されているデータセンターの多くは、コントラコスタ郡やフレズノ郡など、内陸部での建設が予定されているという。
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