- 2025/07/09 掲載
ノバルティス、初の乳児向けマラリア治療薬がスイスで承認取得
治験に参加したアフリカのブルキナファソ、コートジボアール、ケニア、マラウイ、モザンビーク、ナイジェリア、タンザニア、ウガンダの8カ国は迅速に承認する見通しだ。ノバルティスは、コアルテム・ベイビーを主に非営利で供給すると説明している。
コアルテム・ベイビーは1999年に発売したコアルテムをベースにしており、乳児向けの用量にした。母乳にも溶け、投与しやすいように甘いチェリー風味がついている。
同社によると、今のところ体重4.5キロ未満の乳児向けに承認されたマラリア治療薬はなく、治療の空白が生じていた。
6カ月未満の乳児は通常、治験の対象から除外される。このため、現時点で利用可能なマラリア治療薬は6カ月以上の子どもだけに治験が実施されている。
これまで乳児にはより年長の子ども向けの製剤を使用してきたが、過剰投与の恐れが高まっていた。6カ月未満の乳児にはマラリアワクチンの接種も認められていない。
同社によると、アフリカのマラリアのリスクのある地域で毎年約3000万人の子どもが生まれている。西アフリカを対象にした調査によると、6カ月未満の乳児の感染率は3.4─18.4%と報告されている。
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