- 2025/07/09 掲載
シンガポール、富裕層・ファミリーオフィスの手続き迅速化へ
[シンガポール 9日 ロイター] - シンガポール政府は、富裕層がプライベートバンクに口座を開設する際にかかる時間を短縮すると発表した。ファミリーオフィスが税制優遇を受ける際にかかる時間も短縮する。
同国では2023年に30億シンガポールドル(23億4000万ドル)規模のマネーロンダリング(資金洗浄)事件が発覚し、金融機関の規制が強化されたが、富裕層の資産運用ハブとしての地位を維持したい考えだ。
チー・ホン・タット国家開発相が明らかにした。以前はファミリーオフィスが税制優遇を受けるのに最大1年かかっていたが、シンガポール金融管理局(MAS)が金融機関と協力し、大半の申請について3カ月以内に税制優遇を受けられるようにする。
また、MASはプライベートバンクとも協力し、顧客の口座開設にかかる時間を短縮する。
チー氏は「業界と密接に協力し、どうすればさらに高い水準を維持し、信頼される金融センターであり続けられるか、また同時に効率的なプロセスを確保できるかについて検討したい」と述べた。
MASは4日、資金洗浄に関連してシティバンク、ジュリアス・ベア、UBSなど9つの金融機関に計2745万シンガポールドルの罰金を科した。
チー氏は1月、ファミリーオフィスの数が昨年9月の1650から2000に増加したと発表している。
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