- 2025/07/10 掲載
ビール類販売、1~6月は4%減=値上げで買い控え、3年連続マイナス
ビール大手4社は10日、1~6月のビール類(ビール、発泡酒、第三のビール)の販売実績を発表した。キリンビールなどの推計によると、販売数量は前年同期比4%減と、3年連続のマイナス。物価高で節約志向が強まる中、4月の一斉値上げ後に買い控えが広がった。
メーカー別に見ると、数量ベースで公表するサントリーは主力の「サントリー生ビール」に支えられ、横ばいだった。サッポロビールは2%減。金額ベースで公表するアサヒビールは2%、キリンは3%、それぞれ減少した。値上げの影響で、低価格志向の消費者に支持されている第三のビールの需要が減退したことなどが響いた。
一方、1~6月のビール類全体に占めるビールのシェアは55%と、2004年以来21年ぶりの水準に回復。20年と23年のビール減税効果に加え、26年10月のビール類税率一本化をにらみ、新商品投入などで各社がビールをてこ入れしたことがシェア拡大につながった。業界関係者は「ビールが復権した」と歓迎する。
【時事通信社】
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