- 2025/07/10 掲載
米国株式市場=上昇、FOMC議事要旨受け利下げ焦点に エヌビディアが高い
FRBが9日公表した6月17─18日のFOMC議事要旨によると、「大半の参加者」はトランプ氏の関税措置による物価への衝撃が「一時的もしくは小幅」になると見込み、年内の利下げが適切になるという見解を示した。ただ、今月に利下げが実施される可能性があるという認識を示した当局者は少数にとどまった。
エヌビディアは朝方に世界で初めて時価総額が4兆ドルを突破した。人工知能(AI)技術への需要が急増する中、ウォール街で最も注目される銘柄の一つとしての地位を固めた。終値は1.8%高で、引け時点の時価総額は約3兆9700億ドルだった。
投資会社SWBCのクリス・ブリガティ最高投資責任者(CIO)は「FRB当局者はインフレ率が今後上昇するとの見方を示唆した。同時に当局者の多く、あるいはほとんどが今年のある時点で金利が低下するという予想を示唆した。この2つの点は一致しない」と指摘。「おそらく彼らは労働市場で何が起こっているかについて、少し重視し始めているのだろう」と語った。
エヌビディアのほか、マイクロソフトが1.4%高、アマゾン・ドット・コムが1.5%高となるなど、大型株が市場を押し上げた。
米株市場は7日に貿易摩擦への懸念から下落したものの、その後は落ち着きを取り戻している。アナリストは、投資家がトランプ大統領の関税に関する威嚇的な姿勢に慣れてきたと指摘する。
トランプ氏は9日、アルジェリア、イラク、リビア、スリランカ、フィリピンを含む7カ国に関税率を通知する書簡を送った。
S&P総合500種の主要11業種では8業種が上昇。公益事業が1%高、情報技術が0.9%高と上げを主導した。主要消費財は0.6%安で下落率トップだった。
個別銘柄では発電事業大手AESが19.8%上昇。売却を含む選択肢を検討しているとブルームバーグが報じた。
航空機大手ボーイングは3.7%高。6月の航空機納入が前年同月比で27%増加したことを受け、サスケハナが目標株価を引き上げた。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.17対1の比率で上回った。ナスダックでも1.93対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は181億株。直近20営業日の平均は183億5000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 44458 +217 +0.4 44327 44556 44225
.30 .54 9 .13 .68 .88
前営業日終値 44240
.76
ナスダック総合 20611 +192 +0.9 20522 20645 20486
.34 .87 5 .09 .41 .39
前営業日終値 20418
.46
S&P総合500種 6263. +37. +0.6 6243. 6269. 6231.
26 74 1 33 16 43
前営業日終値 6225.
52
ダウ輸送株20種 15902 -42. -0.2
.51 61 7
ダウ公共株15種 1057. +10. +1.0
58 96 5
フィラデルフィア半導体 5665. +24. +0.4
99 78 4
VIX指数 15.94 -0.8 -5.1
7 8
S&P一般消費財 1762. +12. +0.7
81 85 3
S&P素材 576.4 +3.0 +0.5
3 9 4
S&P工業 1268. +8.8 +0.7
95 1 0
S&P主要消費財 891.7 -4.9 -0.5
3 3 5
S&P金融 871.4 +2.5 +0.3
9 7 0
S&P不動産 259.9 -0.0 -0.0
7 6 2
S&Pエネルギー 674.5 -3.3 -0.5
7 8 0
S&Pヘルスケア 1580. +6.7 +0.4
46 4 3
S&P通信サービス 374.1 +3.4 +0.9
4 6 3
S&P情報技術 5062. +46. +0.9
12 90 4
S&P公益事業 416.0 +4.1 +1.0
1 1 0
NYSE出来高 11.73
億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 3998 + 大阪比
5 185
シカゴ日経先物9月限 円建て 3992 + 大阪比
5 125
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