- 2025/07/10 掲載
株式大量買い付けに対抗策=旧村上系の15%超取得受け―フジHD
フジ・メディア・ホールディングス(HD)は10日、同社株式の大規模買い付けへの対応方針を取締役会で決議したと発表した。投資家の村上世彰氏の長女野村絢氏や、旧村上ファンド系の投資会社が保有比率を高めていることに対抗するもので、実質的な買収防衛策となる。
野村氏らはフジHD株を段階的に買い増し、足元の保有比率は15.06%まで高まっている。同社によると、村上氏や野村氏とは2月以降、複数回面談。両氏から今後株を買い増して33.3%を取得する可能性や、子会社を分離して村上氏が経営権を奪取しようとしていることが示唆されたといい、企業価値や株主共同の利益が損なわれる恐れが「現実的かつ切迫したリスクになりつつある」と主張している。
対抗策では、議決権の20%以上を取得しようとする者に情報提供などを要請。対抗措置が必要と判断した場合は、臨時株主総会の決議を得た上で、大規模買い付けを狙う株主らと一般株主にそれぞれ条件が異なる新株予約権を無償で割り当てる。臨時総会で議決権を行使できる株主を確定する基準日は7月27日に設定した。
【時事通信社】 〔写真説明〕フジ・メディア・ホールディングス(HD)=東京都港区
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