ＦＲＢは「ベルサイユ宮殿」＝豪華な改修？米政権が圧力

【ワシントン時事】ボート米行政管理予算局（ＯＭＢ）長官は１１日、改修工事が進んでいる連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）本部について、「ベルサイユ宮殿との声もある」と批判した。豪華さをフランス絶対王政時代の象徴だった建物になぞらえて問題視した。米ＣＮＢＣテレビに語った。

トランプ大統領はＦＲＢに繰り返し利下げを要求し、パウエルＦＲＢ議長には「すぐに辞めろ」と迫っている。政権は改修工事を口実にして、ＦＲＢへの圧力をさらに強めた形だ。

ボート氏は１０日にＸ（旧ツイッター）への投稿で、改修工事費が「最大２５億ドル（約３７００億円）で、当初の予定を約７億ドルも上回る」と強調。「改修には屋上庭園やＶＩＰ用エレベーター、高級大理石などが含まれている」と主張した。

パウエル氏は６月、議会の公聴会で、「ＶＩＰ用食堂や新たな大理石、特別なエレベーターなどはない」と、華美な改修疑惑を否定した。ＦＲＢ本部はホワイトハウスのほど近くにある。

【時事通信社】