世界ＥＶ・ＰＨＶ販売、6月は前年比24％増　北米は苦戦

Alessandro Parodi

[１５日 ロイター] - 調査会社ロー・モーションが１５日に発表したデータによると、６月の完全電気自動車（ＥＶ）とプラグインハイブリッド車（ＰＨＶ）の世界販売台数は前年同月比２４％増の１８０万台となった。中国と欧州でＥＶへのシフトが続いたことが背景。

ただ、米国のＥＶ販売台数は１％減少。トランプ大統領の歳出法案で税額控除が予想より早く削減されたため、年内の回復は困難になると、ロー・モーションのデータマネジャー、チャールズ・レスター氏は指摘する。

中国の販売台数は前年比２８％増の１１１万台。欧州は２３％増の約３９万台、北米は９％減の１４万台強。

その他の地域での販売台数は４３％増の１４万台超と急増した。

レスター氏によると、北米はカナダでの販売減速も重しとなり、東南アジアや中南米の新興国市場を含む「その他の地域」に初めて後れを取った。

レスター氏はまた、小型車セグメントで最も成功を収めているＥＶはフォルクスワーゲン（ＶＷ）やルノーといった欧州の自動車メーカーが生産しているが、比亜迪（ＢＹＤ）をはじめとする中国ブランドが欧州でシェアを拡大し、新興国市場での成長をけん引していると指摘した。