英住宅ローン承認件数、6月は予想上回る　消費者向け融資も拡大

[ロンドン ２９日 ロイター] - イングランド銀行（英中央銀行）が２９日発表した統計によると、６月の住宅ローン承認件数は市場予想を上回り、住宅市場が回復基調にあることが示された。消費者向け融資も増加した。

６月の住宅ローン承認件数は６万４１６７件で、５月の６万３２８８件から増加した。ロイターがまとめたエコノミスト調査では６万３０００件と予想されていた。

４月は住宅購入者向けの印紙税減税が終了し、住宅ローン承認件数が６万件強に落ち込んでいたが、５月、６月と回復に転じた。

不動産情報サイト「Ｚｏｏｐｌａ」のエグゼクティブディレクター、リチャード・ドネル氏は、金利の安定を背景に住宅ローンの需要が拡大していると指摘。

「当社のデータでは、初夏としては異例なほど住宅市場の活動が高水準で、成約件数は前年比８％増、買い手は１１％増加している」とし「住宅市場の活発化が年内の住宅ローン需要を下支えする見通しだ」と述べた。

また、イングランド銀行によると、６月の消費者向け無担保融資は１４億１７００万ポンド（１８億９０００万ドル）増加した。ロイターがまとめた市場予想の１２億ポンド増を上回った。５月は９億２０００万ポンド増だった。