- 2025/07/30 掲載
米6月モノの貿易赤字、2年ぶりの低水準 輸入減で860億ドルに縮小
25年1─3月期は、トランプ米政権による高関税措置を見据えた企業の前倒し輸入が増え、国内総生産(GDP)の減少につながっていた。
オックスフォード・エコノミクス米国担当シニアエコノミストのマシュー・マーティン氏は「貿易政策の不確実性が和らぐにつれて、輸出入の変動が小さくなっていく可能性がある」と指摘した。
25年4─6月期の米GDP速報値は30日に発表される。市場予想では年率換算で前期比2.4%増と、25年1─3月期の0.5%減からプラスに回復すると見込まれている。
6月のモノの輸入は115億ドル(4.2%)減の2642億ドルと、24年3月以来の低水準。消費財の輸入が12.4%減った。工業用資材(原油や非貨幣用金を含む)は5.5%、食品・飼料・飲料は1.1%、自動車は2.0%それぞれ減った。一方、資本財は0.6%増えた。
モノの輸出は11億ドル(0.6%)減の1782億ドル。工業用資材の輸出が8.1%減った。一方、資本財は4.7%、食品・飼料・飲料は4.0%それぞれ増えた。消費財の輸出は1.5%増えた。
6月の卸売在庫は0.2%増。5月は0.3%減だった。小売在庫は0.3%増。自動車在庫が0.9%増えた。GDPの算出に用いられる自動車を除く小売在庫は横ばいだった。
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