ＡＩ開発のオルツが民事再生法申請、不適切な会計処理判明

［東京　３０日　ロイター］ - 新興ＡＩ（人工知能）開発企業のオルツは３０日、東京地裁に民事再生手続きの開始を申請したと発表した。負債総額は６月末で約２４億円。今後は事業を継続しつつ、スポンサーを探し事業承継を図る。

オルツは４月２５日、議事録サービス「ＡＩ　ＧＩＪＩＲＯＫＵ」の売り上げに過大計上の可能性があるとし、第三者委員会による調査を実施すると表明。調査の結果、不適切な会計処理が判明した。事業価値の毀損が進み、財務の悪化が深刻になる恐れがあり、自力再建が困難な状態に陥っていると判断した。

東証は３０日、オルツを８月３１日付で上場廃止にすると発表した。新規上場申請に関する宣誓事項について重大な違反を行ったと認定した。