独失業者数、7月は前月比＋2000人　予想大幅に下回る

[ベルリン ３１日 ロイター] - ドイツ連邦雇用庁が３１日発表した７月の雇用統計によると、失業者数（季節調整済み）は前月比２０００人増の２９７万人だった。

ロイターがまとめたアナリスト予想（１万５０００人増）を大幅に下回った。

ただ、同国では景気低迷で労働市場が圧迫されており、失業者数は１０年ぶりに３００万人の大台に近づいている。

連邦雇用庁のナーレス長官は「失業者の増加は夏季休暇の始まりによるものだ」と述べた。

失業率（季節調整済み）は６．３％で前月と変わらずだった。

ナーレス長官は今月、労働市場の改善は来年夏以降になると予想。政府の大規模な財政支出の効果は労働市場に遅れて表れると述べた。

求人件数は６２万８０００件で、前年比で７万５０００件減少。労働需要が鈍化していることが改めて浮き彫りとなった。