- 2025/08/04 掲載
川崎船、通期の営業益予想を上方修正 関税の影響下振れ
Kentaro Okasaka
[東京 4日 ロイター] - 川崎汽船は4日、2026年3月期通期の連結営業利益予想を従来の800億円から900億円(前年比12.5%減)へ上方修正した。IBESがまとめたアナリスト11人の予想平均889億円を上回った。米関税影響の見通しを引き下げた。年間配当予想は120円で据え置いた。
5月時点では、営業利益に対する今年度の関税影響を300億円と織り込んでいたが、180億円に引き下げた。自動車船事業を中心とする自社事業で100億円、コンテナ船事業で20億円の関税影響の改善を見込んだ。コンテナ船事業は、日本郵船、商船三井との3社の持分法適用関連会社「ONE」が実施している。
コンテナ船事業は、紅海情勢などの地政学リスクや、米国の関税政策などが各国経済やトレードパターンに変化を及ぼす可能性があり、不透明な事業環境は継続する見込みとした。
同時に発表した第1・四半期(4─6月)の連結営業利益は前年同期比35.4%減の198億円だった。
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