- 2025/08/05 掲載
中国、先進製造業への金融支援強化 中長期融資促進
中国人民銀行(中央銀行)や財政省など7つの政府機関が共同で発表した。
産業の高度化を促す一方で、過当競争を抑制する。米国との貿易摩擦を踏まえ、内需と技術革新の刺激も目指す。
「金融部門の供給サイドの構造改革を深化させ、産業政策と金融政策の相乗効果を高め、新型工業化の推進と『新たな質の生産力』の発展に向け、質の高い金融サービスを提供することを目指す」としている。
支援と管理を組み合わせる政策を採用し、産業のバリューチェーンを上流へシフトさせ、「内巻」(過当競争)を防ぐ方針だ。
構造的な金融政策ツールを用いて、集積回路、医療機器、サーバー、基本ソフト、産業ソフト、先進素材などの主要セクター向けに、銀行が中長期融資を提供することを奨励する。
基幹技術で飛躍的な発展を遂げたハイテク企業は、上場、合併・買収(M&A)、債券発行について、手続きを迅速に進めるための「グリーンチャンネル」を利用できる。
2027年までに、製造業のハイエンド化、インテリジェント化、グリーン化を支援する金融システムを確立し、サービスの対応力を大幅に向上させることを目指す。
金融機関に対し、外部要因によって深刻な影響を受けた企業に金融ソリューションを提供するよう促すほか、コモディティーの供給と価格を安定させるため鉱山会社を支援する方針も示した。
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