- 2025/08/07 掲載
ソニーG、営業益1.33兆円に上方修正 関税影響700億円に縮小
Ritsuko Shimizu
[東京 7日 ロイター] - ソニーグループは7日、2026年3月期の連結営業利益(国際会計基準)を1兆2800億円から1兆3300億円に上方修正した。5月時点は前年比ほぼ横ばいとみていたが、4.2%の増益を見込む。ゲーム事業の見通しを引き上げたたほか、米関税の影響額が前回見通しより縮小することを織り込んだ。
IBESがまとめたアナリスト21人の予想平均1兆4405億円には届かなかった。
米国の関税措置による営業利益に対する影響額を見直し、5月に試算していた1000億円から700億円に圧縮した。同社は「米国追加関税を巡る状況はいまだに流動的であり、引き続き状況を注視しながら、影響を最小限にするようマネージしていく」とした。
ゲーム&ネットワークサービス事業は、家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)5」のプレー時間などが好調に推移。為替影響もあり、前回見通しに比べて営業利益で5000億円と200億円上方修正した。音楽事業の営業利益も3600億円と従来予想から50億円上振れする。
連結売上高に通期見通しは、11兆7000億円(前年比2.8%減)で据え置いた。
業績予想の前提となる想定レート(7―9月期以降)は、1ドル=143円前後のままとした。1ユーロは157円前後と、5月時点の前提153円から円安方向へ見直した。
併せて発表した4―6月期の連結売上高は前年同期比2.2%増の2兆6216億円、営業利益は同36.5%増の3399億円だった。
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