- 2025/08/07 掲載
景気一致指数6月は0.8ポイント上昇、2カ月ぶりプラス 半導体生産増で
Yoshifumi Takemoto
[東京 7日 ロイター] - 内閣府が7日公表した6月の景気動向指数(速報値、2020年=100)は、足元の景気を示す一致指数が前月比0.8ポイント上昇し116.8となった。2カ月ぶりの上昇。半導体メモリの好調で輸出数量指数や鉱工業生産指数がけん引した。
一致指数を構成する鉱工業生産指数は、半導体メモリの生産増が寄与した。投資財出荷指数は半導体製造装置が好調だった。小売販売額もプラスだった。
<基調判断「下げ止まり」で据え置き、中小企業見通し悪化>
一致指数から一定の算出方式で決める基調判断は「下げ止まりを示している」で据え置いた。5月の基調判断は速報段階で「悪化」だったが、毎月勤労統計を反映して改定値で「下げ止まり」に上方修正していた。
先行指数は前月比1.3ポイント上昇の106.1で、2カ月連続で上昇した。規制強化の駆け込み需要からの反動減が一服した新設住宅着工床面積や、消費者態度指数の改善が寄与した。自動車部品の在庫増や、自動車・電機メーカーのマインド悪化で、鉱工業生産用在庫率指数や中小企業売上見通しは、指数を下押しした。
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