- 2025/08/07 掲載
サッポロHD、不動産事業分離「11-12月に結論」 複数候補と協議中
[東京 7日 ロイター] - サッポロホールディングスの松出義忠専務は7日、不動産事業を巡って検討を進めている外部資本導入について、11-12月ごろを念頭に結論を出すとの見通しを明らかにした。「現在、複数のパートナー候補者と協議を進めている。それ相応に検討の時間が必要だ」とした。
サッポロHD傘下のサッポロ不動産開発の売却を巡っては、投資ファンドなど3つの陣営が応札に向けた準備を進めていることをロイターが報じている。
決算発表後の記者会見で、松出専務は「(連結対象から外す)オフバランスのプロセスを昨年9月から開始している」と説明。昨年末時点で十数社から提案を受け、今年に入って内容を精査して絞り込んだと語った。同社の発表資料では「当初予定通り年内に結論を出すべく、順調にプロセスを進行中」としている。
サッポロ不動産開発は、オフィス、住宅、商業施設などが一体となった「恵比寿ガーデンプレイス」(東京・渋谷、目黒)を保有。1994年に開業した同施設の敷地面積約8万3000平方メートルの7割近くを所有する。東京の銀座や札幌市などにも不動産を持つ。
併せて発表した2025年1─6月期(25年度中間期)の連結営業利益(国際会計基準)は、前年同期比6.1%減の71億円だった。売上収益は同1.2%減の2446億円。国内で発泡酒が減収となった。ビールや、ふたを開けてすぐに飲める缶酎ハイなどアルコール缶飲料は数量増や価格改定効果で増収だった。
25年12月期通期の連結業績予想は据え置いた。営業利益は前年比92%増の200億円としている。年間配当予想60円も維持した。
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