- 2025/08/07 掲載
フジクラ、通期業績・配当予想を上方修正 関税影響額は縮小
[東京 7日 ロイター] - フジクラは7日、2026年3月期通期の連結営業利益予想を1220億円から前年比4.8%増の1420億円へ上方修正した。生成AI(人工知能)の普及・拡大を背景にデータセンター向け需要が伸長したほか、米国関税の影響額縮小を見込んだ。IBESがまとめたアナリスト13人のコンセンサス予想の平均値は1447億円だった。
売上高、各利益段階で過去最高の更新を予想する。純利益は従来予想の900億円から前期比13.0%増の1030億円に上方修正した。25年度の配当性向は40%を掲げており、上方修正を踏まえ年間配当予想は従来比20円増額の150円に見直した。
第1・四半期(4─6月)の営業利益は前年比68.0%増の410億円だった。主力の情報通信事業では四半期の営業利益率が前年の16.6%から23.6%に高まった。
米国関税の影響額は当初56億円を見込んでいたが、36億円に減額修正した。第1・四半期は5億円のマイナス影響だったが、税率変更を踏まえて第2・四半期以降は四半期ごとに10億円程度の影響を見込む。これまでは競争優位性が発揮できる製品は極力、価格転嫁を進め、一般のインフラ市場向けを中心にリスクを織り込んでいた。
フジクラは光ファイバー次世代工場の建設を決めたと発表した。約450億円を投じ、千葉県佐倉市に建設予定で29年度の稼働開始を見込む。
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