• 2025/08/08 掲載

米30年国債入札低調で需要動向に懸念、季節的現象との見方も

ロイター

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Gertrude Chavez-Dreyfuss

[ニューヨーク 7日 ロイター] - 米財務省が7日実施した250億ドルの30年国債入札は低調な結果に終わった。今週行われた入札はいずれも失望を誘う内容で、米国債に対する投資家の十分な需要があるのかどうか疑念がくすぶっている。

30年国債入札の応札倍率は2.27倍で、2023年11月以来の低さにとどまった。最高落札利回りも4.813%と、市場の予想よりも約2ベーシスポイント(bp)上振れた。

プライマリーディーラーの落札比率は17.5%で、昨年8月以降で最低に沈んだ。それ以外の最終投資家の落札比率は82.5%だった。

間接入札者の落札比率は59.5%で、7月の59.8%から低下し、過去6回平均の62%を下回った。

6日の10年国債入札もプライマリーディーラーの落札比率が16.2%と1年ぶりの高水準に達し、最終投資家の需要が低調だったことがうかがえる。

米国債に関しては、トランプ大統領が4月2日に「相互関税」を発表して以来特に外国人投資家の買い意欲も注目されている。

ただFHNファイナンシャルのマクロ・ストラテジスト、ウィル・コンパーノル氏は、投資家の不安や外国人の買い手控えなどが話題に上るが、データではまだ確認されていないと指摘。今週の入札が不振だったのは、単なる夏枯れだった可能性もあり、このような結果から投資家の本当の需要動向のシグナルが何か読み取れるのかどうかは分からないとくぎを刺した。

BMOキャピタルの米金利ストラテジスト、ベイル・ハートマン氏も、09年以降で見ると8月の30年国債入札のうち順調だったのは14年の1回だけで、合計13回はテール(最高落札利回りと平均落札利回りの差)が広がり、需要の弱さが示唆されたと説明し、季節的な現象という面もあるとの見方を示した。

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