• 2025/08/08 掲載

イーライリリー株急落、経口肥満症薬の試験結果が期待に届かず

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
Patrick Wingrove Bhanvi Satija

[7日 ロイター] - 米製薬大手イーライリリーが開発している経口型肥満症治療薬「オルフォルグリプロン」が、後期臨床試験で期待ほどの効果を示せなかったと投資家に受け止められ、同社の株価は7日に15%近く急落した。

糖尿病を除く肥満症または太り過ぎの問題を抱える3000人を対象に72週間実施したこの試験では、オルフォルグリプロンの最大用量36ミリグラムを投与されたグループの平均体重減少率は12.4%、プラセボ(偽薬)投与グループは0.9%となった。

バークレイズのアナリスト、エミリー・フィールド氏は、これまでの試験を経てオルフォルグリプロンの減量効果は、ノボノルディスクの注射型肥満症治療薬「ウゴービ」を上回るとの観測が高まっていただけに、ウゴービより効果が低かったことは衝撃だと述べた。

一方でアプタス・キャピタル・アドバイザーズのポートフォリオマネジャー、デーブ・ワグナー氏は、12.4%という体重減少率はかなり高く、株価急落は市場の過剰反応だと主張。イーライリリーが今後も肥満症治療薬市場でシェアを伸ばし続けられると確信していると言い切った。

オルフォルグリプロンとウゴービはともにGLP-1受容体作動薬というタイプに属する。イーライリリーは注射型のGLP-1受容体作動薬として、ウゴービと直接競合する「ゼップバウンド」も既に販売している。

ただ経口型は製造や包装がより簡単で、患者も注射より錠剤の方を好む傾向が複数の調査から分かる。

こうした中でイーライリリーのデービッド・リックス最高経営責任者(CEO)は「われわれは今回の結果に勇気付けられた」と語り、1日1回の服用で済む便利で強力なGLP-1受容体作動薬を提供するという目標は変わらないと強調した。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます