- 2025/08/08 掲載
三越伊勢丹、25年4─6月期の営業益17.1%減 免税売り上げ前年割れ
[東京 8日 ロイター] - 三越伊勢丹ホールディングスが8日発表した2025年4─6月期の連結営業利益は前年比17.1%減の156億円だった。
26年3月期通期の連結営業利益予想は前年比2.2%増の780億円で据え置いた。IBESがまとめたアナリスト11人の営業利益予想の平均値768億円を上回った。
百貨店事業では、インバウンド(訪日外国人客)の免税売り上げが、過去最高を更新した前年同期水準を下回った。一方、国内顧客の売上高は外商などの売り上げが着実に増加し、前年を上回った。
牧野欣功CFO(最高財務責任者)は決算会見で、前年は円安や高級ブランド品の値上げ前の駆け込み需要で、高額品のシェアが急伸しインバウンドの客単価が大幅に上昇していたと説明。反動で今期の売上高は減少しているものの「足元では客数を中心に海外の顧客の売上高が少しずつ戻りつつあるという手ごたえを感じている」と語った。
一方、与党議員の一部に免税制度を廃止すべきとの意見が出ていることに絡み「本当にそうなれば一定の影響はあると考えている。注視していきたい」と述べた。その上で「やはり免税というのが訪日のきっかけになっていると思うので、観光立国を目指す中では開かれた国であってほしいと思っている」と話した。
四半期業績と通期見通し
項目 四半期実績 前年比 通期予想(今回) 前年比 従来予想
期間 4─6月 - 25年4月─26年3月 - -
売上高 1241.9 △4.2 5570 +0.3 5570
営業利益 156.5 △17.1 780 +2.2 780
純利益 188.3 +37.5 600 +13.6 600
配当 - - 60.00(無) - -
※単位:売上高・利益は億円、配当は円、前年比は%、△はマイナス、「有無」は配当の修正の有無
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