- 2025/08/08 掲載
米新興ライテン、破綻したEV電池大手ノースボルトを買収へ
[ストックホルム 7日 ロイター] - 米新興電池メーカー、ライテンは7日、破綻したスウェーデンの電気自動車(EV)向け電池大手、ノースボルトの大半の事業を買収することで合意したと発表した。かつて中国電池メーカーに対抗できる欧州企業として期待されたノースボルトに、復活の道が開かれる可能性がある。
ノースボルトは3月にスウェーデンで破産申請を実施し、買い手探しに奔走していた。同社の破産管財人は、買収により同社は「完全な廃業」のリスクを免れたと説明。スウェーデンのブッシュ副首相兼エネルギー・企業・産業相は、買収によって同国は欧州のエネルギー自立において主要な役割を果たせるようになる、との期待を示した。
ライテンの共同創業者であるダン・クック最高経営責任者(CEO)はロイターに対し、買収価格は元の資産価値から「大幅にディスカウントした」価格だと述べたが、金額は明らかにしなかった。
ライテンは「リチウム硫黄電池」を開発するシリコンバレーの新興企業で、自動車世界大手の欧州ステランティスと米航空貨物大手フェデックスの支援を受けている。
ノースボルトは、スウェーデンのトラック大手スカニアという大手顧客から支援を受けながらも、品質基準を満たす車載電池を納入できず、批判を浴びた末に破綻した。
ライテンはスウェーデン北部にあるノースボルト旗艦工場を迅速に再開するとともに、2026年にリチウムイオン電池の納入を再開したい意向を示した。
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