- 2025/08/13 掲載
米国株式市場=ナスダックとS&P最高値、CPIで9月利下げ観測裏付け
[ニューヨーク 12日 ロイター] - 米国株式市場はナスダック総合とS&P総合500種が過去最高値で取引を終えた。7月の消費者物価指数(CPI)の伸びがおおむね市場予想通りになったことで、米連邦準備理事会(FRB)が9月の次回会合で利下げに踏み切るとの観測が裏付けられた。
労働省発表の7月のCPIは前年比2.7%上昇。伸びは前月から横ばいで、市場予想の2.8%を下回った。前月比は0.2%上昇と、伸びは前月の0.3%から鈍化し、市場予想と一致した。
ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントのファンダメンタル株式のクライアント・ポートフォリオ・マネジメント共同責任者、キャサリン・ボードルメイ氏は「FRBが9月の利下げに向けた軌道に乗っているとの観測が裏付けられた」とし、「CPI統計は株式市場全体にとってプラスの内容だった」と述べた。
アルファベットは1.2%高。パープレキシティAIがグーグルのウェブブラウザー「クローム」を現金345億ドルで買収する提案をしたことが材料視された。
半導体大手インテルも5.6%高。トランプ米大統領が11日、同社のリップブー・タン最高経営責任者(CEO)と会談し、「非常に興味深い会談だった」と交流サイト(SNS)に投稿したことを受けた。トランプ氏は先週、中国との関係を巡りタン氏に辞任を要求していた。
中小型株で構成するラッセル2000指数は約3%上昇。
航空運賃が7月に4%上昇したというデータを受け、航空株は8.9%の大幅高となった。
銀行株も好調で、S&P500銀行指数は2.1%上昇。利回り曲線のスティープ化が銀行の収益を押し上げるとの期待から買われた。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を4.26対1の比率で上回った。ナスダックでも2.69対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は164億株。直近20営業日の平均は183億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 44458.61 +483.52 +1.10 44050.53 44497.59 44050.53
前営業日終値 43975.09
ナスダック総合 21681.90 +296.50 +1.39 21507.44 21689.68 21386.25
前営業日終値 21385.40
S&P総合500種 6445.76 +72.31 +1.13 6395.17 6446.55 6385.76
前営業日終値 6373.45
ダウ輸送株20種 15636.59 +453.56 +2.99
ダウ公共株15種 1115.81 +5.21 +0.47
フィラデルフィア半導体 5840.09 +169.71 +2.99
VIX指数 14.73 -1.52 -9.35
S&P一般消費財 1819.57 +15.76 +0.87
S&P素材 567.27 +6.40 +1.14
S&P工業 1285.11 +13.80 +1.09
S&P主要消費財 909.61 +1.52 +0.17
S&P金融 871.52 +10.57 +1.23
S&P不動産 257.74 +0.57 +0.22
S&Pエネルギー 646.68 +3.15 +0.49
S&Pヘルスケア 1527.57 +11.22 +0.74
S&P通信サービス 399.53 +7.01 +1.79
S&P情報技術 5375.65 +74.64 +1.41
S&P公益事業 437.46 +1.92 +0.44
NYSE出来高 12.03億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 43295 + 655 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 43275 + 635 大阪比
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