イーサリアム年末目標を7500ドルに引き上げ＝スタンチャート

Kanchana Chakravarty

[１３日 ロイター] - 英金融大手スタンダード・チャータード（スタンチャート）は１３日、暗号資産（仮想通貨）イーサリアムの年末時点の目標価格を従来の４０００ドルから同７５００ドルに引き上げた。業界全体で改善が進み、イーサリアムはこの数カ月で保有量が増えていることを理由に挙げた。

イーサリアムは１３日に４７００ドルと３年半ぶりの高値を付けたが、スタンチャートが示した新たな年末目標はこの水準を約６０％上回っている。同社は２０２８年末の予想も７５００ドルから２万５０００ドルに引き上げた。

仮想通貨として時価総額が世界で２番目に大きいイーサリアムは、積極的にリターンを求める仮想通貨投資家の間で選好されている。代表的な仮想通貨のビットコインが値上がりだけに頼っているのに対して、イーサリアムは仮想通貨のブロックチェーン上での取引を監視・承認して報酬を受け取る「ステーキング」に利用できる。

仮想通貨は米国で法定通貨などを裏付けとする仮想通貨の一種「ステーブルコイン」の規則、「ＧＥＮＩＵＳ（ジーニアス）法」が成立したことで普及が進むとの観測から幅広く値上がりし、イーサリアムはこの４週間で５０％余りも急騰した。