- 2025/08/15 掲載
物言う株主スターボード、セールスフォース株保有が第2四半期に52%増
[ニューヨーク 14日 ロイター] - アクティビスト(物言う株主)のヘッジファンド、米スターボード・バリューが、米顧客管理ソフト大手セールスフォースの株式を6月末時点で130万株保有しており、2025年第2・四半期に約52%増やしたことが分かった。3月末時点では84万9679株を持っていた。スターボードが14日に規制当局へ提出した報告書で公表した。
セールスフォースの株価は今年に入ってから約3割下落し、過去1年間に9%弱下げている。
時価総額が2230億ドルのセールスフォースに対しては、2022年終盤から23年早期にかけて幾つかのアクティビストが改善を求めて圧力をかけた。ただ業績が改善し、新たな取締役の起用などの改革を実施したため、23年半ばまでに多くのアクティビストが保有株を削減したり、全て手放したりした。
スターボードは、約束を反故にしていると見なした投資先に回帰し、圧力をかける手法で知られている。セールスフォース株を大量に追加取得したことを踏まえると、同社への圧力を再び強めている可能性がある。
セールスフォースの株価は23年にほぼ2倍になった。だが、スターボードのジェフリー・スミス最高経営責任者(CEO)は昨年終盤、セールスフォースが効率性と利幅を高める余地があると訴えていた。
14日にスターボードの広報担当者からのコメントは得られなかった。
報告書によると、スターボードは米製薬大手ファイザーの保有株を25年第2・四半期に10.5%増やして850万株にした。一方、ソフトウエア企業オートデスク株の保有は27%弱減らした。
フォーム13Fで開示された情報はやや古いとはいえ、有力市場参加者の動きを探る手掛かりとして投資家の注目を集めている。
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