- 2025/08/21 掲載
日経平均は3日続落、短期過熱感への警戒継続 イベント待ちも
[東京 21日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日続落し、前営業日比278円38銭安の4万2610円17銭で取引を終えた。短期的な過熱感への警戒が継続する中、前日の米株安を嫌気した売りが優勢となった。年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演をあすに控え、模様眺めも強まった。
日経平均は朝方には前日終値を挟んだ一進一退だったが、徐々に水準を切り下げ、一時324円安の4万2564円に下落した。米国市場でのハイテク株安を嫌気し、国内の関連株で弱い銘柄が目立った。
ソフトバンクグループと東京エレクトロンの2銘柄で、日経平均を約110円押し下げた。一方、中小型株は底堅かった。東証プライム市場の値上がり銘柄数は4割あり、物色意欲もうかがわれた。
朝方の取引が一巡した後は、ジャクソンホール会議を見極めたいムードが強まり、後場にはきょうの安値圏での小動きとなった。
これまでパウエル議長は早期利下げに慎重姿勢を示しており、ジャクソンホール会議では「去年とは異なり、9月利下げへの直接的な言及はないのではないか」(ちばぎんアセットマネジメントの森田潤調査部長)との声が聞かれた。
一方、9月利下げの市場織り込みは8割超となっており、利下げへの示唆を期待する声も根強い。7月雇用統計が予想を下振れて以降、早期利下げの織り込みが進んだ経緯があり、市場では「雇用の弱さに言及があれば、9月利下げへの思惑につながるかもしれない」(森田氏)との見方もあった。 TOPIXは0.52%安の3082.95ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.51%安の1586.87ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆0087億0100万円だった。東証33業種では、値上がりは非鉄金属や鉄鋼、パルプ・紙など10業種、値下がりは医薬品や輸送用機器、建設など23業種だった。
アクティビストによる株式保有が明らかになった宝ホールディングスがストップ高となり年初来高値を更新。三井金属鉱業や三菱ケミカルグループも年初来高値を更新した。一方、第一三共や住友林業は軟調だった。 新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.3%安の784.99ポイントと続落した。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが673銘柄(41%)、値下がりは879銘柄(54%)、変わらずは68銘柄(4%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 42610.17 -278.38 42783.26 42,564.30─42,926.11
TOPIX 3082.95 -15.96 3094.98 3,075.81─3,096.52
プライム指数 1586.87 -8.21 1590.82 1,583.25─1,593.79
スタンダード指数 1480.48 2 1478.24 1,476.92─1,481.96
グロース指数 1021.17 -1.53 1021.97 1,018.00─1,026.52
グロース250指数 784.99 -2.36 786.05 782.33─789.50
東証出来高(万株) 174188 東証売買代金(億円) 40087.01
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