ミネベアミツミ、芝浦電子ＴＯＢ価格「これ以上変更する予定ない」

Ritsuko Shimizu

［東京　２２日　ロイター］ - ミネベアミツミは、芝浦電子に対する株式公開買い付け（ＴＯＢ）で「これ以上の価格変更を行う予定はない」との考えを示した。同意なきＴＯＢを実施している台湾の電子部品メーカー、ヤゲオがＴＯＢ価格を１株６２００円から６６３５円に引き上げたことを受け、２１日に発表した。

ミネベアミツミは１４日にＴＯＢ価格を１株６２００円に引き上げている。

ＴＯＢ期間についても、ヤゲオは８月２８日から９月４日に延長したが、ミネベアミツミは「法令上必要となる場合を除き、８月２８日以降の延長を予定していない」とした。

ヤゲオは、芝浦電子との面談のほか、相互の拠点訪問を行うなど、業務理解と連携の向上を図っているとしている。一方、ミネベアミツミは、ヤゲオは同意なき買収提案者であり、デューデリジェンス（資産査定）も実施されておらず、芝浦電子との信頼関係が構築されていないと指摘している。

芝浦電子を巡っては、ヤゲオの外為法（外国為替及び外国貿易法）上の審査が続いており、待機期間が２度にわたって延長されている。