- 2025/08/26 掲載
バフェット氏、傘下鉄道会社BNSFによるCSX買収を否定
[25日 ロイター] - 著名投資家ウォーレン・バフェット氏は25日の米CNBCテレビで、 同氏の米投資会社バークシャー・ハサウェイ傘下の米鉄道大手バーリントン・ノーザン・サンタフェ(BNSF)が他の貨物鉄道会社を買収する計画はないと語った。
BNSFとCSXは22日、太平洋岸と大西洋岸をつなぐ新たなサービス実施を発表。経営統合観測も出ていた。バフェット氏の発言を受け、CSXの株価は約5%下落した。バークシャーの代表者はバフェット氏の発言が間違いないと認めた。
バフェット氏はCNBCに対し、CSXのジョー・ヒンリクス最高経営責任者(CEO)と面会し、協力強化の可能性について話し合ったことを明らかにした。
バークシャーによると、バフェット氏とバークシャーの次期CEOに指名されているグレッグ・アベル副会長は今月3日、米中西部ネブラスカ州オマハのバフェット氏のオフィスでヒンリクス氏と会談した。バフェット、アベル両氏はヒンリクス氏に対し、CSXへの買収提案はしないものの、協力関係を強化することで同じようなメリットを得られるとの考えを示した。
CSXは、BNSFとのサービス提供に関する提携を先週発表したように、取締役会と経営陣は株主価値の向上、収益性のある成長の推進、業界をリードする顧客サービスの提供の機会を模索していると文書で表明。大陸横断サービスを効率的に改善する方法も模索しているとした。BNSFはコメントを控えた。
BNSFとCSXの買収合併の憶測が出ていた背景には、米鉄道最大手ユニオン・パシフィックが同業ノーフォーク・サザンを850億ドルで買収すると7月に発表したことがある。実現すれば、貨物鉄道業界で悲願とされてきた太平洋岸と大西洋岸をつなぐ線路を自前で抱える「大陸横断鉄道」となる。
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR