• 2025/08/26 掲載

短期需要対応のFRBバランスシート拡大は回避すべき=ダラス連銀総裁

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Ann Saphir

[25日 ロイター] - 米ダラス地区連銀のローガン総裁は25日、メキシコ中銀創立100周年記念会議での講演で、米連邦準備理事会(FRB)には準備預金をさらに削減する余地があるとの認識を示した。金融政策や米経済の見通しについては言及しなかった。

ローガン氏は「納税日や9月の四半期末の前後には、市場に一時的な圧力がかかるかもしれない」としながらも、「準備預金が減少する中では、FRBが短期的な需要の高まりに対応するよりも、長期的に低水準の需要に合わせる方が望ましい」と述べ、銀行の一時的な流動性需要に応じてFRBのバランスシートを拡大し続けることは避けるべきとの考えを示した。

また、6月末の期末において市場参加者がFRBの常設レポファシリティー(SRF)を活用したことに「勇気づけられた」とし、9月末にも同様の利用が見込まれると述べた。SRFは適格金融機関が保有する米国債を迅速に現金化できる仕組みで、流動性不足の回避を目的としている。

FRBはSRFのほかにも、ディスカウントウィンドー(公定歩合貸出)を通じて銀行に流動性を供給している。ローガン氏はこの制度について、貸出枠の拡大や制限の撤廃、取引の中央清算化などを検討すべきだと提案。さらに、流動性の円滑な分配を促すため、ディスカウントウィンドー貸出のオークション方式の導入も改めて提案した。

さらにローガン氏は、FRBは金利と経済の適切な軌道に関する政策当局者の見解をより適切に伝える方法を含め、コミュニケーションの改善策をいくつか検討すべきとの見解も表明した。

特に、政策金利や経済見通しに関する意見の「中央値」が強調され過ぎ、多様な見解が十分に伝わっていない点を指摘。FRBのバランスシートに関する説明方法や、政策金利を「レンジ」で示す現在の手法の妥当性についても再検討する余地があるとした。

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