- 2025/08/27 掲載
26年の政策枠組み見直し後も2%物価目標を維持=カナダ中銀総裁
[オタワ 26日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)のマックレム総裁は26日、来年の金融政策枠組みの見直し時にインフレ目標を見直さない方針を明らかにした。足元の目標がインフレ期待の安定に寄与しているとの見方を示した。
同総裁が、金融政策の枠組みを更新しても2%目標は変更しないと述べたのはこれが初めて。
中銀と財務省は5年ごとに共同で目標を見直し、決定を正式に発表する。次回のインフレ目標の見直しは2026年に予定されている。
マックレム総裁はメキシコ市で開かれたメキシコ中銀での講演で「2%目標は、長期にわたって物価安定を達成する上でその価値を証明してきた」と説明。その上で、「われわれは既に、より不確実で予測不可能な世界に直面している。今は目標を疑問視する時ではない」と述べた。
また総裁は演説で、米国の関税措置やサプライチェーン(供給網)の変化に起因する経済の不確実性は高まっており、これによりインフレに一段の上昇圧力がかかる可能性があると述べた。
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