- 2025/09/01 掲載
エーザイのアルツハイマー病薬、米FDAが皮下注射剤承認
[東京 1日 ロイター] - エーザイは、米バイオジェンと共同開発したアルツハイマー病による軽度認知障害や軽度認知症の治療薬「レカネマブ(商品名レケンビ)」について、米食品医薬品局(FDA)から皮下注射剤の承認を取得したと発表した。最初の点滴による投与完了後の治療で患者の負担が軽くなる。
8月30日付の発表文によると、1年半にわたり2週に1回の点滴治療を受けた人を対象に、自宅で週1回の皮下注射投与で継続治療を行うことが可能となる。点滴を4週に1回のペースで続ける選択肢もある。
米国で10月6日に皮下注射剤を発売する予定。基準価格は1本(360ミリグラム)当たり375ドル。年間で1万9500ドルに設定されている。
レケンビは週1回の皮下注射による自宅での治療が可能な初のアルツハイマー病薬となる。現在、患者は約1時間の点滴治療のために月2回点滴センターに通う必要がある。
エーザイの最高臨床責任者のリン・クレイマー氏は、自宅での投与によりセンターでは点滴チェアの空きが増えて、より多くの患者が治療を開始できる可能性があり、他の患者への治療機会拡大にもつながると指摘した。
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR