- 2025/09/02 掲載
エアバス、年間目標達成へ過去最高ペースの納入必要=業界関係者
[パリ 1日 ロイター] - 世界最大の航空機メーカーであるエアバスは8月に約60機の航空機を納入したとみられるが、年間目標を達成するには納入ペースを過去最高に引き上げる必要がある。業界関係者とアナリストが1日明らかにした。
エアバスは今年の納入目標を前年比7%増の820機に設定しているが、エンジンや客室装備品の調達の遅れに悩まされている。
エアバスは5日に8月の納入数を公表する。アナリストによると、約60機なら前年同月比で大幅な増加となる。しかし、2025年の累計納入数は約433機にとどまり、前年同時点の水準を約3%下回る。
ジェフリーズのアナリスト、クロエ・ルマリー氏は「まだ達成可能だと思うが、9月が真の正念場になるだろう」と述べた。
航空機分析・コンサルティングを専門とするシリウム・アセンドの元トップ、ロブ・モリス氏は、エアバスが目標を達成するには、新型コロナ危機以前に記録した過去最高を上回るペースでの納入が必要と指摘する。
シリウムは8月の納入を58機とみており、これに基づくと、エアバスは9─12月に月間平均97機を納入する必要があるという。この期間におけるこれまでの最高は18年の92機だった。
モリス氏はエアバスが今年810機を納入する可能性は5%との見方を示した。「個人的には約790─800機になると予想している」と述べた。
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