- 2025/09/16 掲載
トランプ氏、NYタイムズ提訴 名誉毀損で150億ドル
Gursimran Mehar Shivani Tanna
[15日 ロイター] - トランプ米大統領は15日、名誉毀損と誹謗中傷、風評被害を理由に米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)、同紙記者4人、米出版社ペンギン・ランダム・ハウスに対し、少なくとも150億ドルの損害賠償を求めて提訴した。フロリダ州の裁判所に提出された書類で明らかになった。
訴えは2024年の大統領選挙前に掲載された、トランプ氏は大統領職に不適格だと主張するNYTの社説を含む一連の記事と、ペンギン・ランダム・ハウスが24年に出版した「ラッキー・ルーザー:ドナルド・トランプはいかにして父親の財産を浪費し、成功の幻想を作り出したか」を対象としている。
訴状は「被告らは書籍と記事がトランプ氏に関する不快な歪曲(わいきょく)やでっち上げに満ちていることを知りながら、悪意をもって出版した」としている。
これらの出版物がトランプ氏のビジネス上および個人としての評判を傷つけ、その結果としてブランド価値に甚大な経済的損害を与え、将来の見通しにも深刻な損害をもたらしたと主張した。
弁護団はトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(TMTG)の「株価の急落」を、被告らの名誉毀損がトランプ氏に与えた損害の一例として挙げた。
NYTとペンギン・ランダム・ハウスのコメントは取れていない。
NYTは、少女らへの性的虐待罪で起訴され自殺したジェフリー・エプスタイン元被告とトランプ氏の関係に関する記事を掲載していた。
トランプ氏は先週、NYTに訴訟を起こすと警告していた。
同氏は自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」への投稿で「本日、私はニューヨーク・タイムズを相手取り、150億ドルの名誉毀損訴訟を起こすという大変な名誉にあずかった」と述べた。
トランプ氏は、NYTが自身や自身の家族・事業のほか、「米国第一」「米国を再び偉大に」といった共和党主導の運動について偽情報を伝えていると批判している。
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