- 2025/10/07 掲載
世銀、25年の中国成長予測4.8%に引き上げ 来年の減速見込む
[ロンドン 7日 ロイター] - 世界銀行は7日、2025年の中国の経済成長見通しを従来の4.0%から4.8%に上方修正した。ただ、来年については、消費者・企業信頼感の低迷や新規輸出受注の弱さを理由に、減速を予測した。
来年の経済成長予測は4.2%。4月時点の予測は4.0%だった。東アジア・太平洋地域の半期経済見通しで明らかにした。
「中国では成長率は鈍化すると予測される。輸出の伸び鈍化や、公的債務の増加を背景とした財政刺激策の縮小が見込まれるほか、構造的な減速も続くとみられる」としている。
中国を除く東アジア・太平洋地域の25年の成長率予測は4.4%で、前回から0.2%ポイント引き上げた。26年は4.5%で据え置いた。
世銀は、貿易障壁の拡大、世界の経済政策を巡る不確実性の高まり、世界経済の成長鈍化が、重しになっていると指摘。特にインドネシアとタイでは、政治と政策の予測不能性が追加の圧迫要因になっていると述べた。
「企業は『様子見』の姿勢をとり、設備投資を遅らせたり、規模を縮小したりしている」という。
世銀は各国に長期的な見通しを引き続き重視するよう呼びかけ、財政措置を通じた短期的な成長支援よりも、国内の改革を強化する方が、持続的な発展のメリットをより多く享受できる可能性があると述べた。
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR