- 2025/10/08 掲載
英JLRが8日から生産再開、サイバー攻撃で操業停止した一部工場
[ロンドン 7日 ロイター] - インド自動車大手タタ・モーターズ傘下の英高級車メーカー、ジャガー・ランドローバー(JLR)は7日、サイバー攻撃の影響により約6週間停止していた生産を、8日から一部の工場で再開すると発表した。
エンジン、電池部門に加え、車体や塗装など車両生産工場の一部の操業が8日に復旧する。
バーミンガム・ソリフルにある主力工場のSUV(スポーツタイプ多目的車)「レンジローバー」と「レンジローバースポーツ」向け生産ラインは今週後半に再開する。
数週間にわたる操業停止で経営危機に追い込まれた中小の部品サプライヤーを支援するために、JLRは生産再開段階において一部の企業に対し、部品代の前払いを行うことも明らかにした。
同社は英国に3工場を持ち、1日当たり合わせて約1000台を生産している。エコノミストらは長期にわたる操業停止が同国製造業の生産に与える影響を警告していた。
アナリストの推計によると、JLRは操業停止により1週間当たり約5000万ポンドの損失を出しており、英政府は9月下旬にサプライヤーの支援に向け15億ポンドの融資を保証した。
JLRは7日別の声明で、7─9月期の卸売販売台数が24.2%、小売販売台数が17.1%それぞれ減少したと発表。生産停止の影響に加え、ジャガーの旧モデルの計画生産の終了、米国の関税の影響を理由に挙げた。
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