- 2025/10/08 掲載
不正被害で突然、大株主に?=保有報告回避へ株式移管―三菱モルガン証
三菱UFJモルガン・スタンレー証券が、東証グロース市場に上場するコラボスの株式を約13%保有していることが8日、分かった。証券口座を乗っ取られ、意図せず同社株を取得することになった顧客が、大量保有報告書で個人情報を開示されることを防ぐのが狙い。金融庁と協議の上で三菱モルガン証の管理口座に株式を移管し、被害に遭った口座は原状回復した。
三菱モルガン証が8日提出した大量保有報告書で明らかになった。報告書によると、8月25日に不正アクセスにより顧客が意図しないまま、コラボス株が大量に買い付けられた。取得金額は約4億6000万円で、顧客は14.99%を保有する状況となり、コラボス株は同日に取引時間中の年初来高値を更新した。
上場企業の株を5%超保有すると、取得者の氏名や住所などを記載した報告書の提出が必要となる。三菱モルガン証は「意図せず保有名義を有することになったもので、経営関与の意図はない」と説明。移管後の株式は「市場に影響がないよう最大限配慮していく」としている。
【時事通信社】
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