- 2025/10/09 掲載
米フォード、アルミ工場火災で10億ドル損益も=アナリスト
[デトロイト 8日 ロイター] - エバーコアISIのアナリストらは8日、アルミニウムリサイクル世界最大手ノベリスの米ニューヨーク州のアルミニウム工場で発生した火災により、米自動車大手フォード・モーターのピックアップトラック「F─150」の生産が数カ月にわたって影響を受ける見通しで、同社利益が最大10億ドル減少するとの予測を示した。
火災は9月16日に発生。ノベリスはロイターに対し、工場の大部分の操業停止が2026年第1・四半期まで続く見込みだと語った。フォードの売れ筋車種であるF-150向けのアルミの供給に今年いっぱい影響が出るという。
サプライチェーン(供給網)の混乱は、鉄鋼・アルミ価格の高騰、急速に変化する貿易環境を切り抜け、コロナ禍と2023年の組合ストライキから回復途上のフォードにとって新たな試練となる。
アナリストは他の自動車メーカーも火災の影響を受ける可能性はあるものの、フォードが最も大きな打撃を受けるとみている。
エバーコアのアナリスト、クリス・マクナリー氏はリサーチノートで「現時点では主にフォードの問題と認識しているが、欧米自動車大手ステランティスとトヨタ自動車への波及効果についても引き続き確認中だ」とし、フォードについてはEBIT(利払い・税引き前利益)が5─10億ドル減ると推計した。
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