- 2025/10/09 掲載
中国BYD、アルゼンチンで販売開始 南米の足場強化へ
[ブエノスアイレス 8日 ロイター] - 中国電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)は8日、アルゼンチンでEVの販売を開始した。EVとハイブリッド車(HV)に対する輸入関税を免除する措置を活用し、南米での足場を強化する狙いだ。
販売するモデルの価格は全て税・手数料抜きで1万6000ドル未満に設定されている。アルゼンチン政府は来年、EVとHV最大5万台を対象に関税を免除する。
この分野では中国ブランドが優勢で、アルゼンチン政府は来年1月末までEV・HV約4万台の輸入を見込んでいる。
通常、アルゼンチンやブラジルを含む南米の関税同盟メルコスル(南部共同市場)加盟国に生産拠点を持たないメーカーの輸入車には35%の輸入関税が適用される。
BYDアルゼンチン法人の幹部は、アルゼンチン政府が割り当てた枠内で現在EV・HV合わせて約7800台の輸入できるとし、この免税政策を「絶好の機会」だととらえていると述べた。
アルゼンチンはブラジルに次ぐ南米第2位の自動車市場だが、EVの普及率は南米で最も低い。今年1─8月のアルゼンチンの自動車販売台数42万1000台のうちEVはわずか486台だった。
輸入業者は長年にわたりEV輸入に不利な為替レートに直面し、消費者の多くが現地生産のガソリン車を購入せざるを得なかった。
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