- 2025/10/10 掲載
伊フェラーリ、30年売上高目標が予想に届かず 株価急落
[イタリア、マラネッロ 9日 ロイター] - イタリアの高級車メーカー、フェラーリは9日、2030年までの長期経営計画を公表し、30年の売上高目標を90億ユーロに設定すると発表した。
市場では30年の売上高目標が予想を下回ったことから失望感が広がり、フェラーリは株価が一時17%近く急落、時価総額が135億ユーロ(156億7000万ドル)消失した。今年の売上高予想は71億ユーロ。
ベネデット・ビーニャ最高経営責任者(CEO)は「市場はもっと高い売上高目標を期待していたと思う。しかし私は有言実行が重要だと考えている。われわれは実行できないことを約束するわけにはいかない」と述べた。
シティグループのアナリストはノートに「フェラーリの新しい30年業績見通しは当社および市場コンセンサスの予想を下回っている」と記した。
フェラーリは「Elettrica(エレットリカ)」と呼ぶ同社初の電気自動車(EV)技術も公開。EV化の目標をこれまでよりも後退させた。
新たに設定した30年の製品構成目標は「エンジン車40%、ハイブリッド車40%、完全EV20%」で、22年の計画ではEV40%、ハイブリッド40%、エンジン20%だった。
ビーニャ氏はこうした目標に基づくと、30年までにフェラーリ製第2弾EVが登場するというのは妥当な見通しだと述べた。
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