- 2025/10/18 掲載
EUは共同借り入れ活用を、防衛費などの調達で=IMF欧州局長
[ワシントン 17日 ロイター] - アルフレッド・カマー国際通貨基金(IMF)欧州局長は17日、欧州連合(EU)は防衛、研究開発、エネルギーといった欧州の公共財の支払いのため共同で借り入れを行うべきだと、ロイターに対して語った。
EU諸国による共同借り入れは非常に議論の多いテーマだ。欧州北部の多くの国々は反対の立場を示しており、特にドイツの反対は強い。
EUは2020年、タブーを破り、コロナ禍後の欧州経済を回復させるため、共同で8000億ユーロを借り入れた。以来、さらなる共同借り入れの実施が議論されている。
欧州では、ロシアによる侵略の脅威を背景に防衛費拡大の必要性が劇的に増しているほか、中国や米国との競争激化を受けて、技術革新の促進やエネルギー価格引き下げへの圧力が高まっている。
カマー氏はインタビューで「具体的には、EUのこれらの公共財への支出を倍以上に増やし、対国民総所得(GNI)比率で0.4%から0.9%に引き上げることを提案する」と述べた。その上で「これらは必須の支出で、その恩恵は全ての人にもたらされる」ことを理由に、増額分を共同債務で賄うべきとの考えを示した。
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