- 2025/10/20 掲載
DBRS、イタリア格付けを「A低」に上げ 財政再建期待などで
DBRSは「2017年1月に前回イタリアの信用格付けを引き下げて以来、同国の銀行システムと対外勘定の累積的な改善により構造的な弱点が大幅に軽減されるとともに、耐性が向上した」と述べた。
ただイタリアの信用格付けは、極めて高水準の公的債務、増大し続けている金利負担、国内総生産(GDP)の潜在的な低迷からなお制約を受けているという。
経済財政省によると、ユーロ圏でギリシャに次いで2番目に高いイタリアの公的債務の対GDP比は、2024年の134.9%から今年は136.2%に上昇し、26年にはさらに137.4%に達した後、27年に安定するとみられている。
第2・四半期には経済が前期比0.1%のマイナス成長となり、政府は今月、米関税の影響を理由に今年と来年の成長率見通しをそれぞれ0.5%と0.7%に引き下げた。
DBRSは、中期的には成長の勢いが鈍化し、支出圧力が高まるものの、政府の安定性と実績により中期的な財政再建計画に信頼性を与えていると述べた。
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