- 2025/10/21 掲載
鎮痛剤の自閉症警告表示要請、米ケンビューがFDAに却下求める
市民団体は先月、FDAに対し、タイレノールやアセトアミノフェンを含むその他の製品について、自閉症と注意欠陥多動性障害(ADHD)などの症状との関連性に関する警告表示を義務付けるよう求めた。ケンビューは10月17日に提出した書類で、この請願書は「科学的証拠による裏付けがなく、法的にも手続き的にも不適切」と反論した。
トランプ大統領は9月、医学界の助言に反して、女性にタイレノールと自閉症との関連で警告を発した。医学界は、タイレノールの有効成分、アセトアミノフェンは妊婦の健康に安全な役割を果たすことを示す数多くの研究データを引用している。
FDAは先月、このリスクについてタイレノールと類似製品の表示ラベルに警告文を追加する方針を示した。
しかし、FDAのマカリー長官は医師らに宛てた書簡で「アセトアミノフェンと自閉症との関連は多くの研究で報告されているが、因果関係は確立されておらず、科学文献には反対の結論を示す研究もある」と指摘した。
ケンビューは「10年以上にわたり、そしてつい最近の8月にも、FDAは新たな科学的証拠を徹底的に評価し、妊娠中のアセトアミノフェンの使用と自閉症などの神経発達障害との因果関係を示すデータはないと繰り返し結論づけてきた」と強調した。
アセトアミノフェンは妊婦にとって安全とされる唯一の鎮痛剤。医師は既に妊婦に妊娠中の痛みや発熱を抑えるために、できるだけ短期間、最小限の使用量で服用するよう呼びかけている。
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